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[オーディオブック] ゾーン 最終章Veteran's choice:
★☆☆
マーク・ダグラス,
ポーラ・T・ウエッブ,
山口雅裕,
長尾慎太郎パンローリング Downloadable MP3 約846分 80ファイル, released in Jan. 2018 4,180 yen (including tax 380 yen) 単行本 | オーディオブックCD版 | 読者のご意見 マーク・ダグラスの遺言とトレーダーで成功する秘訣
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本商品はMP3データCDです。 MP3対応のオーディオ機器で再生いただけます。ラジカセ、カーステレオなど対応機器以外でご使用の際には、稀に機器の故障に繋がる場合もございます。ご確認の上ご使用ください。 |
ポーラ・T・ウエッブ(Paula T. Webb)
マーク・ダグラスの配偶者であり、行動ファイナンスのコーチでもある。ダグラスと二人三脚で多くのトレーダーに相場の啓蒙や心理的面でのサポートを行ってきた。彼女はマーク・ダグラスの意思を継いで、https://www.paulatwebb.com/ を運営している。
第1部
第1章 着実な成果を上げるためにはプロのように考える必要がある
第2章 トレードに影響する複雑な心理
第3章 相場分析は着実な成果を上げるカギではない
第4章 値動きの仕組み――結局は注文の流れ次第
第2部
第5章 トレードの仕組み
第6章 売買注文の片寄りを生むさまざまな市場参加者
第7章 売買注文の流れからテクニカル分析を見る
第8章 テクニカル分析に固有の限界
第9章 「分析に対する幻想」を理解する
第10章 確実に損失を避けて勝つために分析に頼っても行き詰まる理由
第3部
第11章 トレードの世界では考え方が主要なスキル
第12章 着実に成果を上げるための精神的な基礎
第13章 スロットマシンプレーヤーの視点
第14章 分析に基づいて値動きに賭けるトレーダーはギャンブルをしているのか
第15章 復習
第4部
第16章 確率に基づく考え方を身につける
第17章 メカニカルトレード
第18章 裁量トレード
第19章 直感的トレード
第20章 トレード日誌を付けることの重要性 ポーラ・T・ウエッブ
ところで、東洋の文化のなかで生きる私たち日本人には、もともと世の不完全さを受け入れる精神的な土壌がすでにある。したがって、アメリカ人とは違ってトレードにおいても必ずしも「勝つことがすべて」なのではない。このため本書の読み方も、自己効力感や全能感が強い国の読者とは当然違ってくることになる。実際、私がこれまでに会った日本人の機関投資家の運用者のすべてと個人投資家の過半の人は、運用結果は市場が決めることであり、自分の意志でそれをコントロールすることはできないと正しく理解していた。こうした現実的な考え方は、多少のトレード経験と観察力があれば、日本人ならだれでも自然に習得済みのことである。
一方で、逆に多くの日本人は著者の説く確率・統計に基づいた戦略に対する理解が希薄である。これは曖昧さをよしとする文化の裏返しでもあるが、「何が客観的に正しいのか?」を限界まで突き詰めて考えるという習慣がないため、ともするといとも簡単に疑似科学にだまされることになる。この欠点は投資においては致命的な結果をもたらす。本書では、テクニカル分析を取り上げてその誤謬を解説しているが、その構造的な欠陥については名著『テクニカル分析の迷信――行動ファイナンスと統計学を活用した科学的アプローチ』(パンローリング)を本書と合わせてお読みいただければより理解が深まると思う。
読者のほとんどは私について何もご存じないと思うので、簡単に経歴を紹介しておきます。マークと私は三〇年以上の間、ビジネスパートナーであり、夫婦であり、親友でした。共に人生を過ごしてきたこの期間、私たちは仕事をしている日は毎日、お互いの仕事のあらゆる面を伝え合ってきました。私の著書やコーチングにとって彼は欠かせない存在でしたし、逆も同じでした。トレード業界の多くの人にとって、これは驚きかもしれません。おそらくマークの妻として以外に私の名前を聞いたことがある人はほとんどいないからです。これは二人が意図的に行ってきたことです。二人とも内気なほうだからですが、もっと重要なことがあります。二人の仕事は多くの点で関連しているとはいえ、お互いに独自の考え方があり、トレーダーに対するコーチングの手法も異なるからです。
そういうわけで、この偉人の経歴と本書についてここで簡単に振り返っておきます。マークは確かに昔も今も偉大です。相手のことを考えるだけでなく、心の底から相手を思いやるというこの業界では数少ない人でした。彼はどんなトレーダーの困難にも常に耳を傾けていました。しかも、相手が事務所に電話をかけてきたり、直接尋ねてきて、かなりの時間を取られても、相談料を請求しないときがたびたびありました。マークはだれであれ、本性は善良だと信じていました。時には行きすぎと思われるほどでしたが、彼はそういう人だったのです。人生でも仕事でも極めて誠実でした。能力の及ぶかぎり自分が信じる道を進み、その生き方は彼や彼の著書を知る者すべての手本になっていました。 (つづきを読む)
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