「まえがき」より
株式相場は常に好悪材料のはざまの中で揺れ動いていますが、まずはその大勢的トレンドを見極めながら、中・短期的な動きをうまくつかんでいけば、そこに儲けにつながる相場的妙味を求めることができるはずです。その点、景気や企業収益などのいわゆるファンダメンタルズ面を見ていくことももちろん重要ですが、やはり実際の投資行動となりますと、どうしてもテクニカル分析と言われるチャート分析的な取り組みが必要です。
そして今回、トランスワールドジャパン社のお勧めで、装いを新たにして出版することになりました。8年以上も前の本を改めて評価していただいたことを大変光栄に思い、深く感謝しております。
株式相場の環境の変化、そして相場の位置の変遷は激しいものがありましたが、相場は変動することの本質は変わりません。またその変動を利用して儲けようとする、人間の本能に根ざしたところのものにも変わりはありません。こうなるとその相場の真髄をチャート面から追求していこうとの立場から書いたこの本が、8年経ってもその利用の仕方は十分に生きていると思います。
こうした感慨もありまして、この度の新装本という形になりました。ここで改めて関係者の方々に厚く御礼を申し上げたいとともに、この本を末永く、投資家、読者の皆様に株式投資の上で、何らかのチャート的な考え方のヒントになっていただければ幸いです。
2006年9月 吉見俊彦
ジョン・J・マーフィー/長尾慎太郎/田村英基 パンローリング
6,380円 国内送料無料
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