キャッシュフロー計算書が制度化される以前からも、海外の投資家向けにアニュアルレポートを作成している企業では、その中でキャッシュフロー計算書を作成し、開示してきました。当時はまだキャッシュフロー計算書という言葉は今ほど認知度も高くなく、キャッシュフロー計算書に関する書籍も書店で目にすることは少なかったと記憶しています。 しかし、数年前にキャッシュフロー計算書が導入されて、その認知度は急速に高まってきました。様々なビジネス・シチュエーションにおいてキャッシュフローという言葉が用いられ、企業によってはマネジメント・クラスの方々にとってキャッシュフローを理解していることが必須条件というところもあるようです。 ところが、キャッシュフローという言葉が半ば常識化する一方で、キャッシュフロー計算書の正しい作成方法や活用の仕方となると、まだ不十分でないかと考えられます。実際にキャッシュフロー計算書を作ってみようとすると以外に難しく、またキャッシュフロー計算書をどう分析していくかというと、なかなか利用の仕方がわからないものです。 この本は、キャッシュフロー計算書の作り方から分析方法、そしてキャッシュフローを利用した企業価値評価の手法まで、基礎から実践的な内容まで幅広く取り扱っています。この本を通じて、より実践的なキャッシュフローの世界を体感していただければ幸いです。
【 目次 】
◎第1章 キャッシュフロー計算書登場の背景とその概要
◎第2章 キャッシュフロー計算書の作り方
◎第3章 個別キャッシュフロー計算書（基本編）
◎第4章 個別キャッシュフロー計算書（応用編）
◎第5章 連結キャッシュフロー計算書
◎第6章 キャッシュフロー計算書の分析
◎第7章 企業価値評価とキャッシュフロー経営
ロバート・キヨサキ/シャロン・レクター/白根美保子 筑摩書房
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