わが国資産運用産業のあり方を議論する場として資産運用研究会が発足。低迷する金融市場の先行きがみえず金融機関の経営危機が相次いだ1997年の暮れであった。当時QUICK総合研究所市場研究部長であった村上敬三郎氏からのお誘いで、本書執筆者4名(浅野、大場、川北、首藤)と井手正介氏(当時マネジメント・デベロプメント・インク代表、現青山学院大学教授)の5名をメンバーとして月1回のペースで研究会を開き、それぞれの意見を発表する形で始まった。その後ニッセイ基礎研究所の萩尾、臼杵を加えてより充実した研究会を続ける事となる。当初より何らかの形で成果を公表したいと考えていたが、メンバー各人の多忙をきわめ1999年秋に出版の運びとなった。出版計画が進められIT革命下の金融サービスのあり方にテーマを絞り執筆することになる。時宜を得たテーマであるが、情報技術の展開と取引システムの電子化に関して従来のメンバーは十分にカバーできなかったために、大崎、角田の協力を得て全体としてバランスがとれた内容にまとめあげる事となる。
おもな内容
グローバル市場経済化への取組み(大場昭義)
個人の代理人として行動基準(首藤恵)
投資意思決定のための情報産業(川北英隆)
ITが変えた投信販売チャンネル(臼杵政治)
電子株式取引システムの登場(大崎貞和)
もう一つのIT、インベストメント・テクノロジー(角田康夫)
運用機関の行動と委託者の利益(浅野幸弘)
資産運用会社による企業ガバナンス(萩尾博信)
チャールズ・エリス/鹿毛雄二 日本経済新聞出版社
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砺波元 きんざい
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