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『オニールの成長株発掘法』

ウィリアム・オニール著/竹内和己訳
パンローリング
四六判 429頁
定価2800円+税
2001年2月出版
今回コメントくださったお客様は 矢口 新さん です
Q1 オススメ書を教えて下さい。

ついに出会ったという感じである。ノートを横に、メモをしながら読んだ本はあるとしても、記憶にはない。本書は アメリカで100万部以上売れていると言うが、本当に理解できる人が10万人だとしてもアメリカ恐るべしである。ひとりでも多くの日本人に読んで貰って追いつくしかない。

著者は「日々のマーケット全体の各種指標と、個々の主導銘柄の値動きを読み解く方法を学べ」と言う。各種指標とは、、、ファンダメンタルズなら公定歩合ほか、90日のTビルレート、長期債の価格、消費者物価指数など約10種。テクニカルなら出来高、端株の空売り指数(プットコール・レシオで代用可能)、日柄などに加えて、ミューチュアル・ファンドの販売高、償還額、キャッシュ比率などが重要だとしその見方を丁寧に教えてくれている。いっぽうで、RSIは役立たず、長期インフレ調整済み相場指標はでっちあげで、利用価値ゼロだと切り捨てる。

個々の銘柄の選び方は当四半期の一株当たり利益の際だったもの、新製品、新経営陣、新高値、総資本が小さく、3社以上10社以下の機関投資家が保有している銘柄などと、具体的できめが細かい。もちろんその理由も説明してくれている。 また相場の判断を間違えたときには、「唯一すべきことはそれを正すこと。悲惨な負け銘柄は早めに損切りをして、好調な株から得る利益をさらに膨らませるように努めろ」と、いちいち納得がゆく。いっぽうで、「相場が今後どう進むかを知る必要はない。マーケットで実際に何が起きてきたかだけを知っていればよい」とは私にとっては新鮮で 、勉強になった。 個人、プロを問わず投資を行う人に、必ず繰り返し読んで貰いたい本である。

Q2 5点満点で採点すると?
ためになる	★★★★★
おもしろさ	★★★★★
一般向き		★★★★
難易度		★★★
総合オススメ度	★★★★★

矢口 新 (やぐちあらた)さん


生き残りのディーリング決定版
生き残りのディーリング決定版

なぜ株価は値上がるのか? 相場のプロが教える「利食いと損切りの極意」
なぜ株価は値上がるのか? 相場のプロが教える「利食いと損切りの極意」

株式会社ディーラーズ・ウェブ代表取締役

豪州メルボルン大学卒。日米欧の大手金融機関の為替・債券のディーラー、機関投資家セールスとして東京、ロンドン、ニューヨークの三大市場に勤める。現在、株式会社ディーラーズ・ウェブの社長兼ファンド・マネジャーとして、資本金を株式市場などで運用。

主な著書に

『生き残りのディーリング』(東洋経済新報社)
生き残りのディーリング 決定版
矢口新の相場力アップドリル 為替編
矢口新の相場力アップドリル 株式編』(パンローリング)
株を極める! リスク管理・資金運用 プロのノウハウ』(日本実業出版社)
なぜ株価は値上がるのか? 相場のプロが教える「利食いと損切りの極意」

がある。

  ウェブサイト
  矢口新のDealer's WEB
  Japan Trading Intelligence

ありがとうございました。

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