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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/09/26 12:05,
提供元: フィスコ
ロジザード Research Memo(5):クラウドサービスの売上が全体けん引。各段階利益は2ケタ伸長を達成(2)
*12:05JST ロジザード Research Memo(5):クラウドサービスの売上が全体けん引。各段階利益は2ケタ伸長を達成(2)
■ロジザード<4391>の業績動向
2. 製品施策の実施状況
(1) BtoBに広がるWMSニーズ
BtoBに広がるWMSニーズの取り込みに関しては、(株)SODAと(有)LOWTEXが運営する「KICKS LAB.」の導入事例が存在する。
SODAの事例では、前例のないCtoC物流の導入であった。CtoC物流は、製品や商品を中央の倉庫や工場から直接遠方へ配送し、中間地点での在庫保管を行わないスルー出荷を基本とする。そのため、物流センターに届く商品は出荷先が決まっており、商品の流れが速く、商品管理の難易度が高いという課題があった。また、二次流通のためメーカーのバーコードでの管理ができない点や、自社の基幹システムは在庫管理機能を有していなかった点も課題であった。ロジザードZEROの導入により、インストアJANコードで商品をシステム管理し、自動梱包機との連携で出荷作業を自動化した。結果、商品管理工数が激減し、入荷から出荷までのリードタイムが「中2日」から「中1日」へ短縮、出荷能力が3倍に向上した。
また、KICKS LAB.の事例では、商品数の増加と売上拡大に伴い、店舗に1台のハンディターミナルでの在庫管理が限界となり、リアルタイムの在庫確認ができないことで、接客中の顧客待ち時間発生や機会損失が大きな課題であった。これに対し、ロジザードZERO-STOREを導入したことで、スマートフォンから即座に正確な在庫照会が可能となったことで、顧客を待たせることなく代替案の提案まで行え、接客の質と顧客満足度が大幅に向上した。ハンディターミナル増設のハードルも解消し、ShopifyPOSとの連携により店舗・ECのポイント共通化も実現し、OMOの課題解決にも貢献した。特に在庫照会機能は日々多用され、業務に不可欠となっている。
(2) 人手不足を解消する自動化トレンド
人手不足を解消する自動化トレンドについては、YE DIGITALが提供する倉庫自動化システム「MMLogiStation」との連携強化に向けた取り組みを開始した。これは、物流業界が直面する物価高騰、人手不足(2024年問題)、システム老朽化(2025年の崖)といった喫緊の課題解決を目的としている。WES(倉庫実行システム)でトップシェアの「MMLogiStation」と、WMS(倉庫管理システム)でトップシェアの「ロジザードZERO」が連携することで、カスタマイズ不要でシームレスなシステム接続が実現する。これにより、中規模事業者にとっては、必要な自動化設備をオプションのように選択し、プラグイン形式で機器を追加することで、段階的な「スモールスタート」での自動化導入が可能となる。両社の連携は、自動化設備導入にかかる開発期間とコストを大幅に削減し、現場規模を問わず倉庫自動化を推進することで、物流業界の人手不足解消に大きく貢献することが期待される。
他社製品アプリとの自動連携に関しては、ハングリード(株)が提供するネットショップ管理システム「BOSS」と「ロジザードZERO」のAPI※連携を開始した。本連携により、BOSSとロジザードZERO間で、受注・出荷・在庫に関する主要業務データがAPIを通じて自動連携される。これにより、担当者によるCSVファイルのやり取りや手入力が不要となり、リアルタイムなデータ反映が可能となる。受注から出荷指示、在庫反映までの一連の流れを自動化し、業務負担の軽減と現場運用の安定化に貢献する。BOSSは楽天市場での運用に最適化され、RSLとの自動出荷連携にも対応する高拡張性システムであり、ロジザードZEROとの連携は企業の物流課題解決を強力に推進するものであると弊社では考える。
※ API(Application Programming Interface)とは、ソフトウェアやアプリケーション同士を連携させるためのつなぎ役である。他社製品とAPI連携することで、自社システムに実装されていないソフトウェアやアプリケーションなどの機能を利用できるようになる。
また、(株)KURANDOが提供する庫内業務支援ツール「ロジボード」と「ロジザードZERO」のAPI連携も開始している。ロジボードは物流倉庫内の進捗状況の可視化と日々の実績の蓄積・分析を可能にしており、ロジザードZEROとの連携によりリアルタイム進捗表示や人員配置計画まで支援可能となる。これにより、両サービスの利用者は作業進捗の可視化や業務終了予測時刻の確認を自動で手軽に行えるようになった。個別開発費用や運用開始までの複雑な準備は不要であり、マスタ紐付けのみでリアルタイムの進捗管理が実現する。
(3) 店舗のスマート化とオンラインとの融合
店舗のスマート化とオンラインとの融合、すなわちOMOについて、従来の在庫管理システムは倉庫管理にとどまっていたが、店舗での販売と通販が一体となるケースが増加するなか、倉庫と店舗の在庫管理の一元化が求められている。
これに対する取り組みとして、Shopifyアプリ「CocoZaiko(ココザイコ)」をリリースしている。本アプリは、Shopifyの商品ページに実店舗の在庫情報を可視化するシンプルなO2Oアプリである。ECと実店舗の在庫情報が分断されている課題を解決し、顧客が商品購入時に在庫状況を確認できず購買機会を逃すケースを防ぐことが可能となる。本アプリは、商品ページに「店舗の在庫を見る」ボタンを追加し、クリックで各ロケーションの在庫数を表示させる。これにより顧客は最寄りの店舗在庫を確認し、来店や購買意思決定を円滑に進めることが可能となる。導入はロケーション設定、ボタン設置、在庫数登録の3ステップで簡単に行え、ボタンの位置、サイズ、色、文言などのデザインも自由に調整できる。
クラウド型の店舗在庫管理システムである「ロジザードZERO-STORE」では、新機能「フォロー発注機能」を追加した。従来の発注作業では、「発注登録」機能を利用し、発注対象の商品を1SKU(在庫管理の最小単位)ずつバーコードでスキャンする必要があった。しかし、新機能の「フォロー発注機能」では、指定期間内に店舗で売れた品番(SKU)や数量を一括で抽出し、自動的に発注候補を生成することが可能になった。これにより、発注にかかる作業時間が大幅に短縮され、効率的な補充発注が実現する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
《HN》
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