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投資家から「自立する」投資家へ

山本潤 パンローリング

志の高さと内容の濃さ

 本書の著者の山本氏は、私自身、ずっと愛読している「億の近道」というメルマガ の発行にずっとかかわってきておられる。以前に出版された「インベストメント」という著作も読んだが、これと比較して、本書の内容は丁寧であり、また、一冊の本としての完結性という意味ですぐれた内容になっていると感じられた。

 本書はまず決算等の会計基準について、その曖昧さを指摘している。私自身、企業 会計の原則についての理解がなかったため、「これほど曖昧で恣意性の高いものなの か」という事を学ぶことができた。但し、かなりやさしくわかりやすく丁寧に書かれ ているのだが、実際の企業の目に見える具体的なデータと照合させながら自分の中でイメージを持てるところまで読みこなせていない。ここが今後の個人的な課題である。

 次に株価の変動や投資家の心理的な課題、はては健康面への配慮など、投資の基 本となる態度、姿勢についてもページをさいて著者の考えを披露している。その志の 高さは見習うべきところが多い(簡単にすぐに真似するというわけにはいかないが、すぐに実行できることもある)。

 そして、実際の株式投資について

  • 損切りは早く、利食いは遅く
  • 不人気な時に投資する という大原則を示し、損失を限定する逆指し値の重要性についても指摘している。

     3章以降の内容については、私自身が日頃から漠然と感じていたことと似通った面 が多く、共感するところがたくさんあった。

     全体として、ゆったりとした行間を取りながら、極めて丁寧な文体で、それぞれの 章ごとに簡潔なまとめも入れながら、非常に読みやすい体裁となっている。

     しかしながら、その内容の濃さもなかなかのもので、本書の内容を具体的にイメー ジを持ってすべて理解するのはやさしいことではない。自分の投資対象とする企業は本書で書かれた内容と比較してどうなのか、自分の投資スタイルや売買方法はどうなのか、 読みながら考え直してみることは非常に有意義だと思われる。

     なお、蛇足ながら、本書の書名、表紙の装丁はなかなかかっこよい。電車の中など で、やれ「大儲け」だの「一億円」だのといった書名の本を開くのは少々気恥ずかしいものだが、本書の場合はなんとなく堂々と読むことができた。

    (ふしみん 公務員 40代)

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