トレーダーズショップ
トップかごを見るご注文状況このページのPC版


フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/07/10 18:00, 提供元: フィスコ

10日の香港市場概況: ハンセン0.6%高で反発、中国不動産セクターに買い

*18:00JST 10日の香港市場概況: ハンセン0.6%高で反発、中国不動産セクターに買い
10日の香港市場は、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比136.05ポイント(0.57%)高の24028.37ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が70.99ポイント(0.83%)高の8668.26ポイントと反発した。売買代金は2467億2750万香港ドル(約4兆5990億円)となっている(9日は2338億7840万香港ドル)。


投資家心理がやや上向く流れ。昨夜の米株市場でナスダック指数が3日ぶりに史上最高値を更新したことや、中国の政策に対する期待感が相場の支えとなっている。国務院(内閣に相当)は9日、社会保険補助の拡大や、若年失業者への支援など新たな雇用下支え策を発表した。そのほか当局は、消費拡大やデフレ対策にも注力している。ただ、上値は限定的。米高関税政策の不透明感がくすぶっているほか、中国指標の発表も気がかりだ。中国では週明け14日に貿易統計、15日に小売売上高や鉱工業生産、4〜6月期の実質GDP成長率、15日までに金融統計が報告される。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、宅配サービス中国大手の中通快逓(2057/HK)が7.4%高、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が7.0%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.1%高と上げが目立った。


セクター別では、中国の不動産が高い。龍湖集団のほか、遠洋集団HD(3377/HK)が27.2%、雅居楽集団HD(3383/HK)が14.0%、融創中国HD(1918/HK)が13.4%、旭輝(884/HK)が13.2%ずつ上昇した。


中国の金融セクターも買われる。中国建設銀行(939/HK)が3.2%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.8%高、中国平安保険(2318/HK)が4.3%高、中国人寿保険(2628/HK)が2.9%高、交銀国際HD(3329/HK)が56.9%高、第一上海投資(227/HK)が18.4%高で取引を終えた。


太陽光発電の関連銘柄も物色される。中国水発興業能源集団(750/HK)が11.5%高、協キン科技HD(3800/HK)が4.1%高、信義光能HD(968/HK)が3.5%高、陽光能源HD(757/HK)が3.2%高と値を上げた。中国メディアが9日、市場の情報として、複数の太陽電池用シリコンウエハー企業が製品価格を引き上げていると報じ、これが材料視されている。


半面、輸出関連の銘柄はさえない。運動靴メーカーの裕元工業集団(551/HK)が3.8%、アパレル大手の思捷環球HD(330/HK)が1.9%、繊維メーカーの福田実業集団(420/HK)が1.5%ずつ下落した。


本土市場も反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.48%高の3509.68ポイントで取引を終了した。銀行・保険、石油の大型株が相場をけん引。不動産、素材、医薬、消費関連、運輸なども買われた。半面、軍需産業は安い。公益、自動車、ハイテクも売られた。

亜州リサーチ(株)





《CS》

記事一覧

  • 2025/09/01 14:24:日清製粉グループ本社: 国内首位の製粉事業を基盤に、海外展開と中食・惣菜で成長加速
  • 2025/09/01 13:55:出来高変化率ランキング(13時台)〜ピクセラ、日東紡などがランクイン
  • 2025/09/01 13:53:日経平均は667円安、目先下げ過ぎとの見方も
  • 2025/09/01 13:28:日東紡---大幅反発、ガラスクロスの生産設備増設を発表
  • 2025/09/01 13:20:グリーンエナ---反発、京都府福知山市における系統用蓄電池施設の受注契約を締結
  • 2025/09/01 13:17:弁護士ドットコム:高成長に回帰で株価は50%高も、電子契約のネットワーク効果が発現
  • 2025/09/01 13:16:マスカットG---反発、AnyMind Groupとの業務提携を発表
  • 2025/09/01 13:10:ネクスグループ:クシムによるZEDHDへの議決権行使を裁判所が引き続き禁止、ネクス側の主張を再度認容
  • 2025/09/01 13:08:インテリックス Research Memo(8):配当性向30%を目安としながらも安定配当を継続する方針
  • 2025/09/01 13:07:たけびし---大幅反発、上半期業績や配当計画を上方修正
  • 2025/09/01 13:07:インテリックス Research Memo(7):2026年5月期は18期ぶりに過去最高売上を更新
  • 2025/09/01 13:06:インテリックス Research Memo(6):積極仕入により収益不動産物件の保有残高が過去最高水準に
  • 2025/09/01 13:05:インテリックス Research Memo(5):2025年5月期は大幅増益となり経常利益、当期純利益は過去最高更新
  • 2025/09/01 13:04:インテリックス Research Memo(4):リノベーションマンションの需要は中期的に堅調推移を見込む
  • 2025/09/01 13:03:後場の日経平均は861円安スタート、ディスコやフジクラなどが下落
  • 2025/09/01 13:03:インテリックス Research Memo(3):リノベーション事業とソリューション事業を展開する不動産会社(2)
  • 2025/09/01 13:02:インテリックス Research Memo(2):リノベーション事業とソリューション事業を展開する不動産会社(1)
  • 2025/09/01 13:01:インテリックス Research Memo(1):積極仕入策と事業ポートフォリオの拡充で持続的な成長を目指す
  • 2025/09/01 12:56:BTM---ストップ高買い気配、さくらインターネットと「セールスパートナー契約」を締結
  • 2025/09/01 12:44:日経平均寄与度ランキング(前引け)〜日経平均は大幅続落、アドバンテとソフトバンクGの2銘柄で約492円押し下げ