トレーダーズショップ
トップ ・ かごを見る ・ ご注文状況 ・ このページのPC版


フィスコ投資ニュース

配信日時: 2026/09/25 11:45, 提供元: フィスコ

STIフードHD Research Memo(5):厳しい決算に見えるが、想定通り急改善

*11:45JST STIフードHD Research Memo(5):厳しい決算に見えるが、想定通り急改善
■業績動向

1. 2026年12月期中間期の業績動向
STIフードホールディングス<2932>の2026年12月期中間期の業績は、売上高が18,923百万円(前年同期比2.9%増)、営業利益が1,106百万円(同21.0%減)、経常利益が1,146百万円(同19.0%減)、親会社株主に帰属する中間純利益が759百万円(同51.1%減)となった。やや厳しい決算となったが、利益率低迷の影響が想定通り2月まで残ったことが要因で、足もとでは急速に収益が改善している。このため、営業利益の進捗率も前年同期に比べて低くなっているが、中間期の業績は概ね期初に計画した通りの着地となった模様である。なお、親会社株主に帰属する中間純利益の減益率が大きくなっているが、これは前年同期に特別利益に計上した負ののれん発生益612百万円の反動による。

日本経済は、世界的なAI・半導体需要の増加や雇用・所得環境の改善を背景に、景気は緩やかな回復基調で推移した。しかし、円安をはじめとした資源・原材料価格高騰に伴うインフレの加速によりエンゲル係数は前年同期を上回る高水準で推移しており、個人の生活防衛意識や節約志向は依然として高い状況にある。また、緊迫状態が継続する中東情勢など地政学的リスクの高まりに伴う原油価格の上昇や為替相場の不安定な推移など、世界経済の先行きも不透明な状況が続いている。食品業界においては、円安による原材料・資材価格の高止まりや人件費・物流費の上昇による製造コストの継続的な上昇が見込まれるなか、多様化する消費者ニーズや節約志向に対応した商品企画が求められている。同社は中長期的な企業価値向上と持続的な成長の実現に取り組むとともに、食品メーカーとして消費者と従業員の安全と安心のため安定した製造・供給を継続した。

この結果、2025年4月に連結した味の浜藤が6ヶ月フル寄与となったこともあって売上高は増収を確保したが、営業利益が減益になるなど厳しい期となった。これは、原材料やコメの価格高騰を吸収するため、前期に実施した「さばの塩焼き」など主力食品及び同社食材が使用されているおにぎりの規格変更を伴う価格改定(サイズを少し小さくし価格を小幅値上げした)が不評で客離れにつながり、その影響が今期に入って2月まで続いたためである。もちろん、主力商品のサイズ復元や、商品リニューアルの継続、もずくとカニカマのサラダ、ニシンの塩焼きなど新魚種・新商品の投入、STIフードによるSTIデリカの吸収やミニプラントの本社移転など開発製造体制の改編など、是正策は実施済みである。このため、需要が戻るまでに時間はかかったが、2月を底に3月以降は売上高、利益率ともに急改善している。しかしながら、1月〜2月の低迷の結果として売上高は微増にとどまり、継続的な円安の進行と定着、中東情勢を背景とした原材料価格のさらなる高騰も加わって、営業利益は2ケタの減益となった。なお、販管費の伸びが大きくなっているが、これは前期子会社化した味の浜藤の費用がフルに乗ったことが要因である。

セグメント別の業績は、食品製造販売事業が売上高17,557百万円(前年同期比0.5%減)、セグメント利益が1,625百万円(同1.9%増)、新たにセグメントとなったリテール事業が売上高1,389百万円(同85.2%増)、セグメント損失13百万円(前年同期はセグメント利益5百万円)となった。

食品製造販売事業は、継続的な円安や原材料価格の上昇による製造コスト上昇への対応を余儀なくされるなど、依然として厳しい事業環境が続いた。特にサーモンフレークなど食材は、米価高騰を受けたおにぎりの価格上昇による需要減退が続いた。こうした状況や今後のさらなる成長へ向けて講じた是正策により、簡便に再加熱調理ができる焼き魚や、すぐに食べられるカップサラダ商品を中心に食品の販売個数が堅調に推移し、売上高、セグメント利益ともにほぼ横ばいで着地することができた。リテール事業は、前年同期が3ヶ月の変速決算だったため大幅な増収となったが、「あゆの塩焼」など季節感あふれる製品や高品位の海苔弁当など親しみやすい新商品が人気となった。また、7月以降に需要が本格化するお中元商品の受注も順調に伸長した。なお、セグメント損失となったのは、原材料価格高騰による製造コスト上昇に加え、製品の品位向上や省人化・生産性向上に向けて製造設備・システムを導入するなど先行投資を行ったことが要因で、下期にも効果が現れる見込みである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)



《HN》

記事一覧

  • 2026/10/02 17:29:学情---20代専門転職サイト「Re就活」の会員数が300万人を突破
  • 2026/10/02 17:25:欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米雇用統計にらみも上値の重さは変わらず
  • 2026/10/02 17:10:東京為替:ドル・円は軟調、夕方は一段安
  • 2026/10/02 17:03:東証グロ−ス指数は3日ぶり反落、朝高の後は売り優勢
  • 2026/10/02 16:51:直近の大幅上昇の反動から利食い売りが優勢に【クロージング】
  • 2026/10/02 16:35:日経VI:低下、取引時間中は原油高や米雇用統計を警戒
  • 2026/10/02 16:30:東証グロース市場250指数先物概況:小幅反落も下値では押し目買い
  • 2026/10/02 16:21:日経平均寄与度ランキング(大引け)〜日経平均は反落、ソフトバンクGが約316円分押し下げ
  • 2026/10/02 16:15:東京為替:ドル・円は軟調、午後は157円台に失速
  • 2026/10/02 16:08:東証業種別ランキング:非鉄金属が上昇率トップ
  • 2026/10/02 15:54:リブワークなど
  • 2026/10/02 15:53:日経平均は反落、売り優勢も下げ幅は限定的
  • 2026/10/02 15:52:プラップJ、グラファイトD、クスリのアオキなど
  • 2026/10/02 15:41:新興市場銘柄ダイジェスト:和心が下落、スタートラインが続落
  • 2026/10/02 15:37:10月2日日本国債市場:債券先物は124円39銭で取引終了
  • 2026/10/02 15:31:日経平均大引け:前日比647.26円安の68309.46円
  • 2026/10/02 15:11:東京為替:ドル・円は軟調、クロス円も追随
  • 2026/10/02 14:52:日経平均は759円安、米雇用統計などに関心
  • 2026/10/02 14:45:出来高変化率ランキング(14時台)〜マイネット、マツモトなどがランクイン
  • 2026/10/02 14:41:東京為替:ドル・円は小動き、方向感を欠く