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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2026/07/07 11:07,
提供元: フィスコ
藤商事 Research Memo(7):アニメ系ジャンルの強化を目的に新子会社を設立
*11:07JST 藤商事 Research Memo(7):アニメ系ジャンルの強化を目的に新子会社を設立
■藤商事<6257>の今後の見通し
3. 成長戦略
(1) 子会社の新設について
同社は今後、アニメ系ジャンルの開発に一層注力することで、市場シェアを拡大していく戦略だ。具体的な取り組みとして、2026年4月にアニメの音響制作、制作プロデュース、宣伝プロデュース及び作品出資を目的とした子会社、Gene Entertainmentを100%出資で設立した(資本金30百万円)。アニメの制作段階から携わることで、アニメ関連領域への理解と関係構築を進め固定ファンを多く持つ人気コンテンツを利用できる可能性が高まり、有力タイトルの開発機種数増加と市場シェアの拡大につながる取り組みとして注目される。
既に業界に深い知見を持つ人材を採用し、音響制作からスタートする予定で、製作委員会への出資についても既に複数タイトルで検討に入っている。同子会社については3年後の黒字化を目標にしている。
(2) 開発戦略
開発戦略として、トレンドの先端を行く独創的な新機種や、顧客視点で魅力的な新機種を開発し続けることでブランド力の向上と販売シェア拡大を目指す。パチンコ遊技機では、これまで高射幸性が求められていたが、最近は娯楽性を重視するユーザーが増加しており、こうした顧客ニーズを反映した新機種を開発していく。2027年3月期より投入するイヤホンジャックを搭載した新枠もその一例となる。2025年夏から導入された「LT3.0プラス」により開発の自由度が増したことは、企画開発力を強みとする同社にとって販売シェア拡大の好機になると弊社では見ている。
一方、パチスロ遊技機は、開発ラインを増強したことで2028年3月期以降、年間4機種を安定して投入できる体制が整った。検定合格率の改善が今後の課題ではあるが、スマスロ機でヒット機種を生み出すなど着実に実績をあげており、今後は年間投入機種数を増やすことで販売シェアの拡大を目指す。
パチンコ・パチスロ市場はここ数年、緩やかな縮小傾向が続いているが、同社の販売シェアはパチンコ遊技機で5〜9%、パチスロ遊技機で2〜3%と低く、市場全体が今後も伸びなかったとしても販売シェアを拡大することで、収益を伸ばすことは十分に可能だ。同社では当面の販売シェア目標として、パチンコ遊技機で10%以上、パチスロ遊技機で5%以上を目指し、顧客支持が集まる稼働力の高い新機種開発に取り組む方針である。
(3) 原価低減施策
原価低減施策として、開発段階からの原価低減活動を進めている。具体的には設計の見直しによって、部材の共通化を可能な限り進め部材コスト低減を推進しているほか、ソフトウェアの開発効率向上にも取り組んでいる。また、リユース品比率の向上及び内製化率の向上による材料費・外注費の低減にも継続して注力する。従来は、高価な半導体デバイスがリユースの中心であったが、最近では電源回路などユニット品も含めてすべての品目に対象を広げ、再利用が可能か検討を進めている。
(4) 人材戦略
同社は人材が企業の成長の源泉であるとの考えの下、役職者の世代交代の推進により社内の活性化を図るとともに、若手社員が安心・わくわくして仕事に打ち込める環境を整備している。また長期的なキャリア形成意識の醸成により生涯現役で活躍し続ける人材の育成と多様な人生プランに合わせた働き方を支援すべく、2024年4月より新人事制度を導入した。
具体的には、専門職を軸とした等級制度やポストオフ制度(55歳役職定年)を導入したほか、自発的・挑戦的な取り組みに加え人材育成に対する取り組みも評価する、人を育てる評価制度を導入した。報酬制度については、給与のベースアップを行ったほか、キャリアプラス制度(社内兼業)やキャリア研修、セカンドライフ・キャリアなど各種支援制度を導入した。これら新人事制度の導入により、人的資本が強化され社内が活性化することで収益成長につながるものと期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
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