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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2026/05/07 13:02, 提供元: フィスコ

C&R社 Research Memo(2):プロフェッショナル分野に特化したエージェンシー会社、M&Aで事業領域を拡大

*13:02JST C&R社 Research Memo(2):プロフェッショナル分野に特化したエージェンシー会社、M&Aで事業領域を拡大
■事業概要

1. 事業内容
クリーク・アンド・リバー社<4763>グループは、クリエイティブ分野(映像、ゲーム、Web、広告・出版等)において企画・制作を行うクリエイター※のプロデュース及びエージェンシー事業を主力事業としており、そのほかにも医療や会計、法曹など様々なプロフェッショナル分野においてエージェンシー事業を展開している。また、ここ数年はプロフェッショナル人材サービスだけでなく、ゲームや出版、作家分野等を中心にライツマネジメント(知的財産の企画開発・流通)にも注力しており、M&Aも活用しながら事業領域を拡大している。

※ 具体的な職種としては、映画監督・プロデューサー、テレビディレクター、脚本家、カメラマン、Webデザイナー、CGデザイナー、ゲームプログラマー、クリエイティブディレクター、コピーライター、イラストレーター等が挙げられる。

(1) プロデュース事業(開発・請負)
エージェンシー事業とともに同社の屋台骨を支える事業である。同社グループのネットワーク内のプロフェッショナル人材でチームを編成し、仕事を請け負うことが多い。特にクリエイティブ分野では、案件ごとにチームを組むケースが多いため、豊富な人材ネットワークを構築していることが競合他社に対する強みである。

主な対象分野は、映像、ゲーム、Web、広告・出版、建築等のクリエイティブ分野や会計分野で、今後の強化分野としてITやAI/DX分野への取り組みにも注力している。また、同事業の売上総利益率については30%前後と、ここ数年は比較的安定した水準で推移している。

(2) エージェンシー事業(派遣・紹介)
エージェンシー事業では、クライアント企業に対して同社のネットワークに登録するプロフェッショナル人材の派遣、紹介サービスを提供している。派遣の売上総利益率は20〜25%と一般の人材派遣とほぼ同水準となっている。一方、紹介に関しては、想定年収の30〜35%を紹介手数料として売上高及び売上総利益に計上している。

主な対象分野としては、クリエイティブ分野のほかIT、医療、会計、法曹、ファッション分野等が挙げられる。2021年2月期より開始したCXOエージェンシー事業では、紹介に加えて法人や個人事業主を含む戦略コンサルタント、上場企業等の経営経験者と同社のネットワーク(人材及び顧客企業、出資先企業)を結び付け、新たなビジネスモデルや事業、サービスの創出をサポートしている。なお、医療及び法曹分野については派遣が法律上禁止されているため、紹介のみのサービスとなる。

(3) ライツマネジメント事業他
ライツマネジメント事業は、クリエイティブ分野のほかIT、法曹、ファッション、アグリカルチャー分野で展開している。クリエイティブ分野における版権ビジネス(小説等の海外向け映像化権エージェントサービス等)のほか、新技術や特許等の知的財産を活用した付加価値の高い製品・サービスの提供が含まれる。具体的には、発掘した漫画家や作家の作品を企画開発・収益化する「漫画LABO※」のほか、子会社において各種ITサービスの開発・育成に取り組んでいる。これらの製品・サービスは、プロデュース事業やエージェンシー事業で構築してきたネットワーク(人材及び顧客)との親和性が高いことから、グループ連携を高めながら育成していく戦略となっている。また、その他の事業として2025年にグループ化した高橋書店グループの事業(手帳・日記、カレンダー等の企画、編集、出版)がある。

※ 「漫画LABO」とは、ネットワークした多くの漫画家や編集者によるコミック制作プラットフォーム。2017年に事業を開始した。「漫画LABO」で制作されたコミックスについては、電子書籍の販売額からプラットフォーマーに支払う手数料を差し引いた金額を売上高として計上し、作家等に制作料を支払い、残った部分が営業利益となる。300社以上の出版社、300名以上の作家と契約し、国内外に配信している。

2. 事業別・カテゴリ別構成比
2026年2月期の事業別売上構成比は、プロデュース事業が46.8%と最も高く、次いでエージェンシー事業(派遣)が27.7%、ライツマネジメント事業他が15.8%、エージェンシー事業(紹介)が9.7%となっている。売上総利益の構成比は、プロデュース事業の40.7%に続いてエージェンシー事業(紹介)が27.7%と高く、エージェンシー事業(派遣)が17.5%、ライツマネジメント事業他が14.1%となっている。

また、カテゴリ別の売上構成比はゲーム&ライツマネジメントが28.5%、ブロードキャスティング&動画が23.8%、プロモーション&マーケティングが12.2%と主力3分野で全体の6割強を占めており、次いで高橋書店グループを含むインキュベーション&デベロップメントが12.8%、メディカル&ヘルスケアが9.2%、AI/DX・ITが5.2%、Quality of Lifeが4.2%、プロフェッショナル・エージェンシーが4.1%の順となる。営業利益の構成比は、ゲーム&ライツマネジメントが30.9%、メディカル&ヘルスケアが27.9%と両分野で6割弱を占めるが、ブロードキャスティング&動画が14.2%、プロモーション&マーケティングが13.1%、インキュベーション&デベロップメントが8.8%を占めるなどすべてのカテゴリで利益を稼ぎ出している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



《HN》

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