トップ ・ かごを見る ・
ご注文状況
・ このページのPC版
フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/06/24 12:02,
提供元: フィスコ
泉州電業 Research Memo(2):JUST IN TIMEの配送とオリジナル商品開発に特色(1)
*12:02JST 泉州電業 Research Memo(2):JUST IN TIMEの配送とオリジナル商品開発に特色(1)
■会社概要
1. 会社概要
泉州電業<9824>は電線の総合専門商社で、独立系では業界トップクラスである。その歴史は古く、創業は1947年に遡る。仕入先は約250社以上であり、大手は言うに及ばず、国内の電線メーカーの半分以上と取り引きがある。在庫商品アイテム数は約5万点と、国内における商品の調達力は抜きん出ている。
2. 沿革
同社の歴史は古く、1947年に西村電気商会として創業した後、全国及びアジア諸国へと業容を拡大してきた。2024年10月末時点において、グループ全体で従業員数825名、国内連結子会社7社、海外連結子会社7社(タイ1社、中国2社、台湾1社、フィリピン1社、ベトナム1社、米国1社)、国内拠点18ヶ所を擁する。
株式については、1991年6月に大阪証券取引所市場第2部(特別指定銘柄)へ上場した。その後2002年11月に東京証券取引所(以下、東証)市場第2部へ上場し、さらに2017年11月には東証市場第1部へ指定替えとなった。現在は東証プライム市場に移行している。
3. 事業内容
(1) 仕入先と販売体制
同社は電線の総合専門商社で、独立系では業界トップクラスである。仕入先は約250社以上であり、国内の電線メーカーが中小企業を含めて約400社あるなかで、同社は半分以上のメーカーから仕入れていることになる。在庫商品アイテム数は約5万点と、国内における商品の調達力は抜きん出ている。主な仕入先はSWCC<5805>の販売会社SFCC(株)、住電HSTケーブル(株)である。
販売体制については、国内拠点18ヶ所を有し、各支店・営業所に物流センターを併設し、営業社員200名体制で全国展開している。また、加工品の工場(外注工場を含む)を納入先の近隣に設けるなど、「必要な時に必要な量を」に対応できるJUST IN TIMEのデリバリー体制及び在庫管理能力を強みとしている。在庫水準に関しては「0.8ヶ月以内」と厳しい社内規定を設けて、銅相場の変動に対応できるよう適正在庫水準を常に維持している。顧客は電材販売業者及びメーカー、電気工事会社など約3,700社に上り、最大の顧客先の売上高構成比は約3%、上位10社合計でも約15%程度と、特定の顧客に対する依存度が低く、幅広い顧客と取り引きを行っているのが特徴である。
(2) 販売経路
同社の販売経路は、「直需」「電材」「電設」の3つに分けられる。
「直需」は、電気や機械の製造業者、自動車関連企業などに同社が直接販売するルート。これらの向け先に対しては、電線メーカーが直接販売するケースもある。
「電材」は、電設資材販売業者向けのルート。この電設資材販売業者から電気工事業者に販売され、さらに上記の電気や機械の製造業者、自動車関連企業などに販売されるケースもある。
「電設」は、同社から一般的な電気工事業者に販売されるルートである。
2024年10月期における、各販売経路の割合は、電材が46.4%、直需が26.3%、電設が22.3%であった。
(3) 商品別売上高構成比
2024年10月期の商品別の売上高構成比(単体ベース)は、電力用ケーブルが38.4%と最も大きく、次いで機器用・通信用電線が32.9%、汎用被覆線が10.0%、その他電線が5.1%、非電線が13.6%となっている。
同社の商品別の売上高構成比を業界全体の構成比と比較すると、機器用・通信用電線及び電力用ケーブルの比率が高い。これは業界合計では比率の高い輸送用電線(主に自動車用ワイヤーハーネス)を同社では手掛けていないことによる。輸送用電線を除いた業界合計の構成比は機器用・通信用電線が約16%、電力用ケーブルが約38%であり、電力用ケーブルが同社と同程度である一方、機器用・通信用電線については同社の構成比が高くなっており、この点が同社の特徴と言える。
(4) 業界シェア
同社の業界シェアは、同社が関わる需要部門である「建設・電販部門」で見ると約15.8%(同社推定)になる。電線業界では現状、電力ケーブル分野における価格競争が続いており、同分野を手掛けている独立系商社にとっては厳しい状況が続いている。経営体力がなく、差別化できる商材を持っていない電線商社は、大手メーカー系商社の傘下に吸収・統合されるといった傾向が続いているようである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《HN》
記事一覧
2025/12/15 13:05:gumi---大幅反落、広告宣伝投資負担響き上半期は営業赤字に
2025/12/15 13:05:ティア Research Memo(5):2026年9月期も葬儀件数の増加により、増収増益基調が続く見通し
2025/12/15 13:04:ティア Research Memo(4):葬祭事業はコスト増で収益性が低下するもEBITDAベースで増益が続く
2025/12/15 13:03:ティア Research Memo(3):明瞭な価格体系と高品質なサービスの源泉となる独自の人財育成システムを構築
2025/12/15 13:02:ティア Research Memo(2):名古屋を地盤とする葬祭事業の大手で、M&Aも活用しながら事業規模を拡大
2025/12/15 13:01:ティア Research Memo(1):M&Aを活用しながら「ティア」ブランドの全国展開を推進
2025/12/15 13:00:Link-U グループ---大幅反落、第1四半期営業赤字決算を嫌気
2025/12/15 12:55:Jトラスト---自己株式の取得期間の延長
2025/12/15 12:53:日経平均寄与度ランキング(前引け)〜日経平均は大幅反落、アドバンテとソフトバンクGの2銘柄で約580円押し下げ
2025/12/15 12:43:後場に注目すべき3つのポイント〜アドバンテスとソフトバンクGの2銘柄が指数押し下げ
2025/12/15 12:38:アドバンテスとソフトバンクGの2銘柄が指数押し下げ
2025/12/15 12:35:日経平均は大幅反落、アドバンテスとソフトバンクGの2銘柄が指数押し下げ
2025/12/15 12:20:東京為替:ドル・円は軟調、円買い主導で
2025/12/15 12:09:デリカフHD Research Memo(9):連結配当性向30%程度を目安に累進配当を実施、株主優待制度も継続
2025/12/15 12:08:デリカフHD Research Memo(8):中期経営計画では新戦略を追加。将来的に売上高1,000億円を目指す(3)
2025/12/15 12:07:リョーサン菱洋ホールディングス:両社の強みを生かした統合シナジー創出に注力、高配当も維持
2025/12/15 12:07:デリカフHD Research Memo(7):中期経営計画では新戦略を追加。将来的に売上高1,000億円を目指す(2)
2025/12/15 12:06:デリカフHD Research Memo(6):中期経営計画では新戦略を追加。将来的に売上高1,000億円を目指す(1)
2025/12/15 12:05:デリカフHD Research Memo(5):2026年3月期業績計画を上方修正、農業事業など新たな取り組みに着手
2025/12/15 12:04:デリカフHD Research Memo(4):自己資本比率は30%台の水準を維持、ネットDEレシオは改善傾向続く